約 2,802,441 件
https://w.atwiki.jp/utapri_shininglive/pages/1707.html
【Happy Birthday Cruise】聖川真斗 アイコン No. 564 TOTAL DANE VOCAL ACT 特技 JUST PERFECTのスコア2.8%上昇 レア度 UR Lv50 (total1) (dance1) (vocal1) (act1) サブ特技 LIFE60%以上でクリア時+13000スコア 属性 ドリーム MAX (total2) (dance2) (vocal2) (act2) メインスキル ドリームのVOCALパフォーマンス60%上昇
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2086.html
二年生。 そう呼ばれるのにも少し慣れてきた五月初頭、 私達四人はいつものように教室でとりとめのない話題に花を咲かせていた。 「そういえばひよりちゃん、今月誕生日だったよね」 花のように笑顔をぱっと咲かせ、ゆーちゃんはそう言って私のほうを向いた。 ゆーちゃんは二年生になる少し前くらいから、体調を崩すことが少なくなった。 心なしか背も少し大きくなって、今では体育の授業にもみんなと同じように出ていることが多い。 成美さんに会うたびに「どれもこれも三人のおかげだよっ。本当にありがとうね」なんて言われるけど、 きっとそれはゆーちゃん自身が強く成長したからだと思う。 「うん、よく覚えててくれたね」 「もちろんだよっ! 一年生の時はひよりちゃんもパティちゃんもお祝いしてあげることが出来なかったからね」 「Yes, デスからこの前のワタシのBirthdayは、みんなでとてもセイダイなお祝いをしてくれましたネ」 記憶にも新しい四月十六日、私達四人はゆーちゃん家、もとい泉先輩の家でパティの誕生日祝いをした。 「あの日は本当に楽しかったでス。アリガトね、みんな」 みんなでプレゼントを渡したり、お菓子を食べたり、ゲームをしたり…… それは何てことのない時間だったかもしれないけれど、すごく楽しかった。 「あの時はいいモノも見られたしね、パティ」 「ソウソウ、あの時のユタカとミナミはvery very cuteでしたネ、ヒヨリ」 何の話かというと、トランプで負けたゆーちゃんとみなみちゃんが、勝ったパティにさせられた罰ゲームの話だ。 あの時はパティが私のほうを向いて何やらニヤニヤしていたから、何の罰ゲームを出すのかと思ったけど、 まさか「デハ、二人は抱き合ったママ、一分間見つめ合ってクダさいネ♪」なんて言いだすとは思わなかったから、 私はそれだけで立ちくらみを起こしてしまうほど舞い上がってしまった。 実際に二人が抱き合っているところはそれはもう至高の光景で、 スケッチブックを持ってきていなかった自分を真剣に悔いたけれど、 おかげで目を閉じればいつでもその光景が思い出せるほどしっかりと網膜に焼き付けることが出来た。 そう、もちろん今でも…………って駄目だめ、今は自重しなきゃっ。 「あうぅ、忘れてくれると嬉しいんだけどな」 「うん……恥ずかしいから、あんまり思い出さないで……」 二人はあのときみたいに顔が真っ赤だ。 ここだけの話、抱き合っているときの二人は本当に『お似合い』で、 放っておいたらそのままキスしちゃいそうなくらいだった。 あの泉先輩も、「むぅ、これは確かにひよりんが自重できなくなるのも分かるかも」って言ってたし、 これはますます今後の二人に目が話せないかも? ちなみに私は帰ってからこのことをネタに30Pの漫画(もちろんモデルは言わずもがな)を書いた。 すいすいペンが進んで、気付いたら出来上がっていたみたいな感じだったけれど、 さすがにこの時ばかりは自分の行動に嫌気がささざるを得なかった。 あの漫画は、これからもずっと机の奥底に眠らせておこう……。 「そ、それで、今回もこなたお姉ちゃんの家でパーティーをやりたいんだけど、どうかな?」 私とパティにニヤニヤと見つめられる気恥ずかしさをうち破くようにゆーちゃんはそう切り出した。 「Oh,very niceなideaでスね!」 「うん、すごくいいと思う……」 「ありがとうゆーちゃん。でも、またお邪魔しちゃっていいのかな?」 「うん、こなたお姉ちゃんもOKって言ってたし、そうじろうおじさんも大歓迎だって」 「パパサンらしいでスね」 「あの時も勝ち組がどうのこうのですごかったもんね、泉先輩のお父さん」 泉先輩は「いつものことだから気にしないで」なんて呆れてたっけ。 「でも、そういうことなら、今回もよろしくね、ゆーちゃん」 「うん! じゃあさっそくプレゼントとか用意しなきゃね」 「ひよりのプレゼント……何がいいかな」 「ヒヨリのタメに、精一杯愛情コメるからネ」 「ちょ、ちょっと、そんなみんなして張り切らなくてもいいよっ。 でも、ありがと。楽しみにしてるからね」 そんな会話があったのももう半月ほど前で、今日は五月二十四日、土曜日。つまり、私の誕生日だ。 空は快晴。誕生日に晴れも雨も関係ないけれど、 やはりこういう特別な日は気持ちいいくらい晴れていてくれたほうがありがたい。 朝起きて一番にする日課も今日はお預け。 部屋を出て洗面所に足を運び、冷たい水で顔を洗ってタオルで拭いて台所へ。 そして冷蔵庫から私専用の牛乳を取り出し、コップには注がずに直飲みする。 「ふぅ」 朝はこうすれば大抵目が覚める。もちろん締め切り前とかで徹夜とかじゃなければだけれど。 ちなみにこうして毎日牛乳を飲んでいるのにも関わらず早くも私の成長は打ち止めになったらしく、 この前の身体測定でも一年前とほとんど変わらない数値を見ることになった。 あのときはみなみちゃんと慰めあったっけ。 今思うとあれもいい思い出…… 「なわけないじゃん……はぁ」 それでももうパティやこうちゃん先輩に「小ぶりだねー」とか言われるのにも慣れたし、 それに偉大なる泉先輩の言葉を借りるならば、 「そーゆう需要もあるんだもんね」 そんな誰に対して言ったのか分からない言い訳を呟いて、私は牛乳パックを冷蔵庫にしまった。 「さて、遅刻しないうちにさっさと支度しちゃいますか」 今日のパーティーの主役は私。 もちろん『主役は遅れてやってくるもの』なんていう言葉もあるけど、 さすがにみんなを待たせるのは忍びないからね。 今日はちょっと大人目の白のロングスカート。 麦わら帽子もかぶったら清楚な感じに見えるかな。 服装が決まったら朝食を取って、荷物を持って玄関に。 「じゃあ、行ってきまーす」 今日は一日、きっと楽しい日になるだろうな。 「う、しまった……早く着きすぎたかも」 遅刻しないように、とは言ったものの、さすがに一時間近く早く着いてしまってはやりすぎだと思う。 はやる気持ちが抑えられなかったというのもあるけど、これは大失敗だ。 迷惑かなぁと思いつつも、近くで暇を潰せるようなところもなかったので、 私は泉家のインターホンを小さく押した。 「はーい、って、ひよりちゃん? ずいぶん早く来たんだね」 扉の先に出てきたのは私服姿のゆーちゃんだった。 最悪着替えてないかな、と思ったんだけど、そんなことはなくて良かった。 「うん、ごめんね。ちょっとばっかし急ぎすぎちゃったみたいで……」 「ううん、いいよ~。私も準備できてたし。じゃあ、あがってあがって」 「ありがとゆーちゃん。おじゃましまーす」 そう言って玄関に上がって靴を脱いだあたりで、見慣れた姿が見えた。 「おー、ひよりん。お誕生日おめでと」 いい意味で力の抜けた声で私を祝ってくれたのは、ついこの前まで同じ高校に通っていた泉先輩だ。 卒業してからもここやアキバで何度か会っているから、卒業生という実感はないけれど。 「泉先輩、ありがとうございますっス。今日はお出かけですか?」 「うん、ちょっとねー。あ、プレゼントは用意できなかったけど、 今度私のバイト先のメイド喫茶においでよ。特別サービス付きでおごっちゃうよ~」 「いやいやっ、悪いっスよ、そんな」 「まぁまぁ遠慮しないの。いつもいい本読ませてもらってるお礼ってことで。 んじゃまー、また後でねー」 パタン、とドアが閉まる音と、それに続いてタッタッタと駆けていく音が聞こえ、 私はその軽快で楽しそうな足音に今朝家を出て行くときの自分を重ねた。 きっと、泉先輩も大切な友達に会いにいくんだろうな。 「ちょっとおじさんに挨拶してくるね」 ゆーちゃんにそう告げ、二階に上がってリビングに入ると、 おじさんはいつも見る作務衣姿で、パソコンに向かって何か作業をしているみたいだった。 「おじゃましまーす」 私がそう言うと、背を向けていたおじさんは振り返って、 「いらっしゃい。ひよりちゃん、だったよね。お誕生日おめでとう。 今日は遠慮なくゆっくりしていきなさい」 おじさんはそれだけ告げるとまた背を向けてパソコンのキーボードを打ち始め、 私は邪魔にならないように簡単なお礼だけ言い、すぐに階段を下りた。 ゆーちゃんのおじさんはとても良い人だと思う。 だから、泉先輩とゆーちゃんの名誉を守るためにも、 後から聞こえてきたメガネっ娘がどうのこうので萌えとかいう声は気のせいだったことにしよう。 「そしたらお姉ちゃんがね……」 「ふふ、泉先輩らしいね」 二人だけでパーティを始めるわけにもいかないので、 ゆーちゃんの部屋に戻ってからは、いつもみたいにおしゃべりをして時間を潰した。 といっても、多分みんなが来てからもこうしておしゃべりだけでほとんどの時間が過ぎていくのだろう。 でも、私はそんな時間が好きだからみんなと一緒にいるんだと思う。 そしてそれはきっと、すごく素敵なことなのかもしれない。 「それでひよりちゃんは、」 そんな調子で話していると、ふとゆーちゃんの言葉がそこで切れた。 「どうしたの、ゆーちゃん」 「んーん、何かいつ頃から私ってひよりちゃんのこと、『ひよりちゃん』って言うようになったんだろうって思って」 ゆーちゃんはそう言ってはにかむように笑って、 「前は私、ひよりちゃんのこと『田村さん』って呼んでたでしょ?」 「そういえば、私もゆーちゃんのこと、前は『小早川さん』って言ってたなぁ」 「ね。いつの間に変わったのかなぁって。 どうでもいいことなのかもしれないけど、何かちょっと気になっちゃって。 前に、今仲良くしてる人と話すようになったきっかけって 何だったかなって話をしたことがあったでしょ? あれと似た感じかも」 「そういえばそんなことも話したね」 「あのころはまだ私もひよりちゃんも、お互いのことを名字で呼んでたよね。 実を言うと私、早くひよりちゃんのこと名前で呼びたかったんだ。 みなみちゃんとパティちゃんと同じ友達なのに、ひよりちゃんは一人だけ名字なのはおかしいなって」 「ふふ、そんなの気にしなくて良かったのに」 「ううん、きっと私にとっては重要なことだったんだと思う。 だから何度か呼び方を変えてみようと思って頑張ったんだけど、一度定着した呼び方って変えづらいじゃない? 結局上手くいかないまま、ずっと『田村さん』のままだったんだよね」 「でも気付いたら、」 「うん、気付いたらいつの間にか名前で呼んじゃってた。 不思議だよね、そういうの。 意識して何度やろうとしてみてもなかなかできないのに、意識しないでいたほうが上手くいっちゃうんだもん。 だからそんな風に大切な人との関係は、"作る"っていうよりは"なっている"ものなのかもしれないって、そう思ったんだよね」 部屋に穏やかな静寂が漂う。 私はゆーちゃんの言葉に心打たれていた。 私がゆーちゃんへの呼称を変えたのはいつだっただろうか。 ゆーちゃんが私への呼称を変えた後? それとも先? はっきりと思い出せないけれど、それはほとんど同時だったのだろう。 気付かないほど自然に、私達はそれまでよりも絆の深い関係に"なっていた"のだから。 「あ、あははっ……やっぱりこういう話って改めてすると恥ずかしいよね」 ゆーちゃんはいつかのときと同じように、恥ずかしそうに笑った。 それにつられて私も笑顔になる。 「あ、みなみちゃん達来たのかな。行ってみよ、ひよりちゃん」 そうしているうちにチャイムが鳴り、私達は玄関へと急いだ。 「お誕生日おめでとう、ひよりちゃん(ひより、ヒヨリ)!」 三人の掛け声の後に、クラッカーが弾ける音がして。 私は改めて今日が自分の誕生日であることを実感した。 「ホントは玄関で三人でヒヨリを待ち伏せしたかったのでスが……」 「ひよりが来るのが早かったから……」 「う、ごめん……なんか遅れちゃいけないかなと思ったら早く着きすぎちゃって」 「マァ、ヒヨリらしくていいでスけどネ」 パティはそう微笑うと荷物の中から綺麗な包みを取り出して、 「デハ、さっそくpresent timeにしまスか?」 「そうだね、少し早いかもしれないけど、早めに見てもらいたいしね」 「うん、いいと思う」 ゆーちゃんとみなみちゃんもパティに続いた。 二人は手のひら大の包みで、パティは少し大きい薄めの包み。 三人が三人とも私のために用意してくれたプレゼント。 一体何が入っているんだろう? 「じゃあ、私からね。はい、おめでとうひよりちゃん」 「ありがとう、ゆーちゃん」 丁寧なラッピングを解いていくと、出てきたのは指輪を入れるような箱を少し大きくしたような箱だった。 「開けてみて?」 ゆーちゃんに促されてそれを開けると、中から見えたのは緑色の光。 「わ、綺麗……」 「エメラルド、だよ。ひよりちゃんの誕生石」 リボンのモチーフに輝くそれは小さいながらも毅然とした、しかし目立ちすぎない光を放っていた。 エメラルドのネックレス。それがゆーちゃんのプレゼントだった。 「It's a beautiful... 素晴らしいでス」 「本当、すごく綺麗」 「でもこれ、高かったんじゃない?」 「ううん、インターネットで探したら結構安く手に入ったんだよ。 こなたお姉ちゃんにも手伝ってもらって、どれがいいかなーって。 いくつか候補はあったんだけど、最終的にはリボンの形のそれにしたんだ。 リボンは私、エメラルドはひよりちゃんで……その、そんな風に一緒にいれたらいいな、なんて思って」 ああっ、もう、この子は。どうしてこんなに可愛いんだろう。 少し照れて赤くなっているその表情なんて、反則だよっ。 でも、今の言葉、嬉しかったな。 「ありがとう、ゆーちゃん。大切にするね」 このネックレスが、二人の象徴が壊れてしまわないように、大切に。 仮に壊れちゃったとしても、私達の関係までは簡単に壊れたりしないだろうけど、 ゆーちゃんがそういう意味を込めて渡してくれたんだもん、大事にしなきゃね。 「うん、でも、たまに付けてくれるともっと嬉しいかな」 「そ、そだね、ごめんごめん。よ……っと。えと、どう、かな?」 ネックレスを付けてみると、みんなの顔がみるみる輝いていって。 私はこれから先何年分かの褒め言葉を一気に浴びることになった。 「じゃあ、次は私……。おめでとう、ひより」 「ありがと、みなみちゃん」 みんなの興奮と私の戸惑いもやや冷めやらぬ中、 私がみなみちゃんから受け取ったものは、 ゆーちゃんと同じくらいの大きさの、けれどゆーちゃんのよりも少し重い箱で、 中を開けてみると、可愛らしいピンク色のボトルが入れられていた。 私はそれまでこういうものを持ったことはなかったけれど、 そんな私でもすぐにこれが何なのかは見当が付いた。 「これは……香水?」 「うん……香り、どうかな?」 みなみちゃんにそう言われて、キャップを取って香りをかいでみる。 「あ……いい香り」 それは甘すぎず、爽やかで品のある香り。 全体的にはバラのような香りで……ん、薔薇? まさかみなみちゃん、私の趣味を知っててこれを? って、んなわけないでしょ……自重しろ、というか何考えてるんだ私っ! そんな私の脱線しかけた思考を知る由もなく、みなみちゃんは優しく微笑んで、 「よかった、気に入ってもらえて」 「うん、すごくいい香りだよ、これ。ありがとう、みなみちゃん。 でも、私こういうの持ったことないから……どうやって付けたらいいのかな」 「ううん、別に無理して付けなくてもいいから……」 「えっ? でも……」 「その香水の名前を見てみて」 「名前?」 そういえば何かボトルに文字が書いてあったっけ。 「えーっと、『Forever and ever』?」 「そう……ゆたかと同じになってしまったけれど、その言葉が本当の私からの贈り物」 『Forever and ever』、それにぴたりと当てはまる訳は今は上手く思いつかないけれど、 「これからもずっとよろしくね、ひより」 みなみちゃんの真っ直ぐな気持ち、ちゃんと伝わったよ。ありがとう、みなみちゃん。 「デハ、最後はワタシでスね」 そう言ってパティが手に持っているもの。 実は私は既にその中身の大体の予想はついている。 「誕生日おめでと、ヒヨリ♪」 この大きさ、そして手に持ったときに分かるこの重さ、厚み。 「パティ……これ、『アレ』でしょ」 「Non non,タダの同人誌ではアリませんヨ~?」 あ、せっかく隠してたのに自分で言っちゃったよ……。 いやまぁ、隠すことでもないような気もするけどさ。 それにしてもパティらしいプレゼントだなぁ。 って、私もパティの誕生日に同じものをあげたから人のことは言えないんだけど……。 でも、ただの同人誌じゃないって、一体? 「はっ、こ、こここここれはぁっ!!?」 中身を見て、私は思わず声を張りあげてしまった。 だって、それは私が欲しくて欲しくて、 でもお店でもサークルのほうでも在庫がなくなっちゃってるやつだから、 もうほとんど諦めていた本だったんだもん! 「喜んでもらえましタか?」 「うん、うん! すごいよこれ、超レアなやつじゃん!! どうやって手に入れたの?」 私は興奮気味、というかあからさまに興奮してパティに聞いた。 「禁則事項でス♪ と言いたいところでスが、 実はワタシのバイトしているmaid喫茶の常連サンが、ナントそのサークルの人だったのでス。 いろいろ話しているウチに、ホカン用に数冊取ってあった内の一冊を譲ってもらえることになったのでスよ」 「へぇー、役得ってやつだねぇ。っていうかすごっ! 私も会って話したいよ~」 「デハ今度その人に予定を聞いておきまスね」 「やった! ありがとう、パティっ!」 「Oh,突然のhugなんて、ヒヨリは大胆でスね~」 まさかこんなことになるなんて。 泉先輩もおごってくれるって言ってたし、これはもう今から楽しみだっ。 「あ」 ふと我に帰って横を向いてみると、当然のように困惑の色を浮かべているゆーちゃんとみなみちゃん。 もしかして、いや、もしかしなくても、また私やっちゃった? 「……ごめん、二人とも……」 「Don't mind ヒヨリ、ソレでこそ立派なA-Girlでス」 パティの一言が妙に胸に染みた。 「で、でもひよりちゃんがそこまで喜ぶんだから、 そんなにその本がすごいってことだよね。どんな本なのかな、見てもいい?」 ちなみに私が今までこの本を手に入れられなかった理由は、ただ単に在庫がないからって理由だけじゃない。 実は私の年齢的なものも関係しているわけで、つまりそれはどういうことかというと…… 「こ、これはだめっ! ゆーちゃんには、その、ダメっ!」 「NO! オナカマを増やすchanceでスよ、ヒヨリ!」 「いやいやいやいや、なに言ってんのパティ! さすがにそれはまずいから!」 ゆーちゃんには悪いけど、ゆーちゃんのキャラのためにもこれは見せるわけにはいかない。 ゆーちゃんとみなみちゃんは、 今まで私達と付きあってきただけあって全てを察したのか、 顔をちょっと赤くして、さっきと同じように困った表情になっている。 ごめんね、こんな私だけど、これからも仲良くしてあげて下さい。 騒がしくなってしまったプレゼントの時間も終わり、 私達はお菓子やジュースをお供におしゃべりをしたり、ゲームをしたりした。 ちなみにこの日私はさんざんだったわけで…… 「サァ、どっちにしまスか?」 (確率は……二分の一! 右か、左か、どっち?) 「てりゃーっ、右だぁっ! だぁーっ、またジョーカーじゃんっ!!」 「残念でシたね、ヒヨリ」 「まだだ、まだ終わらんよ! 今度は私のターン! さぁ、どっちを引く、パティ!」 「Hmm, デハ、こっちをドローしまス! Oh,yes! 私の勝ちでスね~♪」 「うう、これで5回連続負けだよ~……」 * 「『仕返し』……誰かを十五マス戻すか、十万ドルもらうか……?」 「ドウしまスか、ミナミ?」 「じゃあ……一番先に進んでいる人を、十五マス戻そうかな……」 「一番進んでる人っていうと、ひよりちゃん?」 「ごめんね、ひより」 「いいよー、ゲームだし、これくらいどうってことないもんね。 それなら次の私の番で取り返すまでっ! いよっと……やった、十の目!」 「あっ……」 「……ごめん、ひより」 「えっ、どういうこと……? ああっ! 十マス先って、『ピカソの絵を購入、三十万ドル支払う』じゃん!! これさっきも止まったのにぃっ……うう、また借金が増えたよ~……」 「子供の数だけは多いんでスけどネ、ヒヨリは……」 * 「じゃあ、負けたひよりちゃんとパティちゃんは……抱き合って一分間見つめあうことっ!」 そんな感じで何をやっても負けばかりだった私が、 ゆーちゃんの罰ゲームの餌食となるのは、そう時間のかからないことだった。 「ツイに来ましたネ、このトキが……」 「うん、こうなるんじゃないかとは思ったけど……ってパティ、なんでそんなにニコニコしてるの? ……はっ! パティはこの状況を恥ずかしがるよりも、むしろ逆に楽しむタイプ! これって私の公開一人罰ゲームなんじゃ……?」 「さぁさぁ早くぅっ、みなみちゃん、カメラの用意はいい?」 「ゆたか、ノリノリだね……」 「ではヒヨリ、Are you ready?」 パティが妙に子悪魔チックな笑みを浮かべて聞いてくる。 「い、イエス……」 待て待て、何でたじろいでるんだ私。 今からすることだって、パティと抱き合って、み、見つめ合うだけじゃん。 抱き合うだけならさっき私からもしたし、全然問題ないもん。 うう、駄目だ、やっぱりなんか緊張する……。 「じゃあ、スタート!」 「わ、わわっ」 ゆーちゃんの掛け声と共に近づいてきたパティは、 躊躇もせずに私の腰に手を回し、私の体をぐいっと引き寄せた。 「ち、ちちち近い近いっ! 近いって、パティ!」 隙間が全くないほどの密着状態。 身長差があるとはいえ、私とパティの顔は今にも危ないことになりそうなくらいだ。 「ほらほら、ひよりちゃんもパティちゃんに抱きつかなきゃっ。 それから一分間だからねっ? あと、ちゃんと見つめあうのも忘れずに」 「ゆたか、なんだかキャラが……」 どうやら私はとんでもない子を敵に回してしまったらしい。 うう、あのときはごめんね、ゆーちゃん。まさかこんなにこっ恥ずかしいものだったなんて。 今更謝っても、許しちゃくれないだろうけど。 「こ、これで、いいかな」 「No,ヒヨリ、ちゃんとワタシの目をみないとダメでスよ?」 なんでゆーちゃんじゃなくてパティがそれを言うのさ。 仕方ない、意を決して……って、何で私はこんなに身構えてるんだろう。 単に目を見るだけだよっ。簡単簡単っ。 「うん、そうそう。じゃあ、一分間はじめっ!」 ゆーちゃんの手にいつの間にか握られていたストップウォッチが動き出し、 私の長い長い一分間が始まった。 目の前にはパティの顔。これだけ間近で誰かに見つめられることはないから、ちょっと恥ずかしい。 ……それにしてもパティ、目ぇおっきいなぁ。吸い込まれちゃいそう。 きっとバイト先でも人気高かったりするんだろうな。 改めて思うけど、女目線で見たってすごく可愛いし……。 うあー、なんでだろ、なんかドキドキしてきた……落ち着け私、相手はパティだぞ~……。 「三十秒経過!」 やっと三十秒かぁ、意外と長いなぁ…… ていうかパティ、なんか迫ってきてない? き、気のせいだよね? い、いや、なんか心なしかパティの目が私を狙ってるようにも!? そんなそんなっ、わわ私まだ心の準備が~ってそういうことじゃなくって! ダメだって、二人が見てるんだから! って、そういうことでもなーいっ! じ、時間はっ!? もう三十秒くらいたったよねっ? ゆーちゃん、早くコールを! ああああっ、パティ、何ちょっと顔を傾け始めてるのさ! 目を閉じないの! 口も突き出さない! 誰かっ! HELP! I need somebody! ゆーちゃんもムービーとか撮らなくていいから! ひあぁ、テンパりすぎて頭がくらくらしてきた…… とにかく誰かーっ! 助けてぇっ! 「あ、ごめんごめんっ、二分くらい経ってたよ~。じゃあ、お終いっ!」 え、終わり? ほっ、よかっ……た…… 「ひよりちゃん!? 大丈夫!?」 「Oh,no! しっかりシテください! ヒヨリ!!」 極度の緊張から開放された安心感からその場に倒れこんでしまった私がようやく目をさましたのは、 それから十数分ほど経った後だった。 「Sorry~、少し度がスギましたネ……」 「もー、あの時はホントにキスされるかと思ったんだから……」 「ね。私達は事前にパティちゃんからそういうことをやるよって聞いてたから ある程度は安心して見てたけど……それでも本当にするんじゃないかなって思っちゃったもん」 私がさんざんあたふたさせられたパティのあの行動は、案の定タチの悪い悪戯だった。 それにしても、まさかゆーちゃんたちもグルだったなんて……。 誕生日なのにっ! 今日は一応私の誕生日なのにぃっ! 「でも、ひよりの反応、可愛かったよ……」 「Ye~s,ワタシもヤリがいがありましたヨ」 「そうそうっ、なんだか小さな動物さんを見てるみたいだったもん。 あ、ムービーあるよ、見る? 特にラスト二十秒くらいがすごく良くってねぇ」 「泣くよっ!? 私もう泣くよっ!?」 その後、携帯をテレビに出力してのムービー上映会が始まり、 私は十七の誕生日に一生心に消えないであろう深いキズを残した。 みんなの笑顔と共に。 「アノ……ヒヨリ? 機嫌直して下さいネ~……」 「うん、ごめんねひよりちゃん、ちょっと調子にのりすぎちゃったかも……」 「誕生日なのに、私の誕生日なのに……」 体育座りをしてむくれる私の機嫌を直すのは大変だった、というのは、後のパティの談。 ひよりんのHappy Happy Birthday(2)へ続く
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/7574.html
作詞:ryuryu 作曲:ryuryu 編曲:ryuryu 歌:初音ミク 翻譯:kyroslee Birthday 細數起你誕生的日子 請你來將點起的燭光輕輕吹熄吧 映進這雙大眼睛裏的事物是怎樣的呢 溫柔的記憶就像是不斷延續下去 就像是把緊握得令人作痛的手 放開一樣 你逐漸長大離我而去 連名字亦不知道 像是要在這仍然未知的世界踏上旅途般 將那刻劃時間的旋律 哼出來 看吧 流過的眼淚 就是你活着的證明啊 隨心所願地 高聲呼叫 看吧 你誕生的那天彷如昨日的事 回想起來就又再察覺到時光流逝 即使終有一天你會踏足到我無法觸及的地方 也請你要做回自己 連名字亦不知道 像是要在這仍然未知的世界踏上旅途般 將那刻劃時間的旋律 哼出來 看吧 喜悅 悲傷 將在此的感情 全都往你心中連結起來 那是叫人多麼的高興呢 流過的眼淚 就是你活着的證明啊 隨心所願地 高聲呼叫 看吧 在我心中 永遠都能聽到你的聲音
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/657.html
双子のバースデイ 亜美「そんなわけで!」 真美「わけでー!」 亜美「今日は亜美たちの誕生日だよーん!」 シン「……何が「そんなわけで」なのかさっぱりわからないんだが」 初っ端からハイテンションな双子に思わずため息を吐くシンだったが、唐突にビシッ! と亜美に指を突きつけられた。 亜美「シン兄(c)! 今日のライブ成功させる気あんの? なんか全身からダメダメオーラが出ま くってるじゃん!」 シン「ダメって……いやそれはいいや。けどなんでそんなこと俺に言うんだよ。そういうのは プロデューサーに言えばいいだろ? というか、今日ライブあったっけ?」 亜美「あったりまえのコンコンチキよ! なんてったって今日は亜美たちのスーパーバースデイ ライブの開催日だかんね!」 真美「いつもの100倍はりきって行ってみよ→! あ、真美は『謎のアイドル双海真美』って ことで出るからそこんとこよろ→」 シン「まてまてまて! スーパーバースデイライブ? 聞いてないぞそんなの! だいたい 真美は出たら駄目だろ!? そして亜美、お前ホントに小学生か?」 真美「んー、そいじゃ『謎のボーカロイド鏡鐘リ(ry』」 シン「さらっと問題を広げようとするなっ!」 真美「特別ゲストに焼肉マンこと串田アキr(ry」 シン「コロ○ビア繋がりだからって自重しろよ少しは!」 ぜぇはぁと息を乱すシンだったが、亜美と真美が俯き加減でチラチラとこちらを窺っている ことに気付いた。 シン「……なんだよいったい。そういえばプロデューサーはどこだ? なんで事務所に誰も いないんだ?」 今さらながら周囲の様子に違和感を感じてキョロキョロとシンは辺りを見渡す。しかし突然 泣き始めた二人に驚いて思わず言葉を失った。 シン「な、なんで二人とも泣いてるんだよ?」 亜美「ひっく……だって、シン兄(c)亜美たちとぜんぜん遊んでくれないじゃん!」 シン「遊んでって……」 亜美「いおりんとかやよいっちだって一緒にお仕事してるのにさ」 真美「ぐすっ……そうだよ! 真美たちだってシン兄(c)で遊びたいよー!」 シン「それはお前らと仕事する機会が少ないからで……待て、俺『で』ってなんだ。俺『と』 じゃなくて?」 泣きじゃくる二人の言葉に若干嫌な予感がしたシンだったが、このまま放置するわけにもいか ずしばしの間考え込む。 シン「……わかったよ、プロデューサーのかわりに面倒見てやる」 やがて観念したように大きく息を吐き、シンは二人の頼み引き受けた。 亜美「ホント!?」 真美「ホントにホント!?」 シン「ああ、俺も誕生日は祝ってもらったしな」 正直なところ振って沸いた話に面食らったシンだったが、やたー! と喜ぶ二人を見て たまにはこういうのもいいか、と苦笑を漏らした。 真美「ありがとー! これでスーパーバースデイライブはメッチャ楽しめるね亜美!」 亜美「うん! シン兄(c)、じってーーんっ!!」 シン「あーはいはい(なんだじってーんって……?)で、場所はどこにするんだ? ってこれは プロデューサーに相談しないと……」 亜美「別にここでいいジャン?」 真美「うんうん」 シン「は?」 亜美「よーし! それじゃさっそく始めよっか!」 真美「シン兄(c)も準備はいいよね? それでは~」 二人『カモ→ン! 特設ステージ!!』 え? と唖然とするシンの足元で光りが線となって走り、事務所が真っ二つに割れた。 シン「な、なんだなんだぁ~~~!?」 落下による浮遊感は一瞬。着地時に尻餅をついたものの衝撃があまりにも少ないこと、 さらに周囲が真っ暗で状況を確認できないことでシンは何が起こったのか分からず混乱した。 シン「ここはいったい……?」 どこだ? とシンが呟きかけた瞬間、目の前でスポットライトが点った。 暗闇の中浮かび上がったステージ。そしてその上には…… シン「げぇっ、亜美!? 真美!?」 二人『ジャ→ン! ジャ→ン!』 いつの間にかステージ衣装に着替えた亜美と真美(なぜか二人とも銅鑼を鳴らしていた)が いた。 シン「え? え!? なにこれ!?」 うろたえるシンを他所に亜美たちは銅鑼をポイと後ろに放り捨て、インカムのスイッチを入れる。 亜美「全国100万人のぉ~!」 真美「兄(c)~! 姉(c)~!」 ――ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!! シン「っ、うおお!?」 突如背後から上がった歓声にシンが振り返った瞬間、視界を埋め尽くすほどのファンが 放つ気迫に圧倒された。 亜美「とー(c)! かー(c)!」 真美「じー(c)! ばー(c)!」 ――ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!! 徐々に高まっていくボルテージ。シンは観客とステージ上の双子を交互に見比べながら 現状把握に努めようとした。 無理だったけど。 二人『チョモルメラーーーン!!』 ――ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!! シン「なんだそりゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」 謎の言葉で一気に爆発した熱気にシンのツッコミはかき消された。 亜美「今日は亜美たちのスーパーバースデイライブだから、最初から最後までクライマックス でいってみよ→!」 真美「みんな、準備はおっけ→? それじゃいつものやついってみよ→!」 二人『せーのっ!』 ――とかちつくちて! とかちつくちて! とかちつくちて! とかちつくちて! 少年少女が叫ぶ。中年が叫ぶ。主婦が叫び、老人老婆が震えながら絶叫する。 シン「――なにこれ」 ただ一人、シュールさすら覚えるこの狂気じみた熱を異常なものとしか見れないシンは自分に すら届かないほど小さく言葉を漏らしていた。 亜美「んっふっふ~。ファンみんな、じってーん!」 真美「それじゃさっそく一曲目、『ポジティブ!』いっくよ→!」 ――ワァァァァァァァァァァァァァァァ! シン「ってちょっと待てお前ら! 何平然と二人でやってるんだよ! バレるだろ!?」 亜美「うん、カクジツにバレるね。だから……」 真美「ちゃーんと責任とってね、『一日プロデューサー』のシン兄(c)☆」 シン「お前らはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ってげぶあっ!?」 二人を引きずりおろそうとするシンだったが、ステージを登る前に殺到したファンの波に飲まれ て消えた。 亜美「つーか教科書忘れたぁ~!」 真美「な~やんでもち~かたない! ま、そんな 時もあるさ あしたはちがうさ!」 シン「…………もう、なんでもいいや」 無数の足に踏みつけられ、シンは亜美と真美の歌声を聞きながら意識を手放し…… そして、浮上した。 シン「――う~ん、て~くにっくヴぇ、とかちつくち……ハッ!?」 ビクリと身体を震わせながらシンは目を覚ました。 あたりを見渡す。場所は事務所、自分はソファーの上に座って毛布がかけられている。 まわりにはパーティーの名残である空の菓子袋やペットボトルなどが散乱し、そこでようやく シンは亜美と真美の誕生パーティーの途中で寝入ってしまったことを思い出した。 シン「……真っ暗じゃないか、今何時だ?」 呟きながら立ち上がろうとするが、近くで小さく上がった声にシンは慌てて動きを止め両側 に目を向ける。 亜美「くー……むにゃ」 真美「すー……うぅん」 シン「これって……」 シンは亜美と真美に両側から挟まれるように寄りかかられていた。あまつさえ両肩に頭が 乗っているため、動くに動けない状態だった。 自分の周りの状況を確認し終え、シンはようやく今日の流れを思い出した。 今日は亜美と真美の誕生日ということで特別ライブが開催されたのだ。まだEランクなので 当然ながら大きな会場を取ることもできず、しかも都合上ライブは交互に入れ替わりながら行う しかなかったため、二人が満足できるほど盛り上がることのないままライブは終了した。 落ち込む二人を見かねたシンが「じゃあ、帰ったらパーティーでもやるか」という鶴の一声 ――地雷を踏んだとも言う――により、半ばヤケ気味に活気を取り戻した二人に振り回される こととなったのだ。 ――おかげで変な夢まで見たな…… 思い返せば凄絶極まりないシュールな夢を思い出し、シンはヒクヒクと唇を振るわせた。 シン「おい、起きろよ二人とも」 声をかけてみるが返事はない。実に心地良さそうな寝息がゼロ距離で耳に届いてきた。 亜美「シン、にいちゃ……」 真美「いっしょに、あそぼー……」 無邪気な寝言にふ、とシンは小さな笑みを漏らす。 夢の中で言われたように、二人とはあまり仕事でも付き合いがあったとは言い難い。 こういう時間をもっと作れればいいのだが…… シン「……ま、今は考えなくてもいいか。おつかれ、亜美、真美」 小さくかけられた言葉を聞いたわけでもないのだろうが、二人の寝顔に笑みが宿った。 亜美「んっふっふ~、シン兄(c)おもしろーい……ワンちゃんのモノマネ?」 真美「半裸でイヌ耳に首輪なんてチャレンジャーすぎだよ~……あ、おまわりさんだ」 シン「とっとと起きろこの悪ガキどもがぁぁぁぁぁぁ!!」 労いと懺悔の意を綺麗サッパリ吹き飛ばされたシンは、がー! と叫びながら勢いよくソファー から立ち上がった。 ――グッド・コミニュケーション? Happy Birthday~春香編~へ戻る Happy Birthday~律子編~へ進む 目次へ
https://w.atwiki.jp/mabinogi-gentei/pages/120.html
それは突然送られてきた。 一通のメモが、世の中の常識を覆したのだ。 2月─── マビノギの仲間の大半が生まれた月である。 2月某日。 「明日誕生日です」 と、その人物の誕生日を本人から知らされた。 「お(・∀・)め(・∀・)で(・∀・)と(・∀・)う!」 決して親しいわけではないが、強烈な第一印象につき神威リンも絶賛していたその女性に対し、 aspirinは形式的な返答をした。 が、その直後… 「よかったらプレゼントよろしく^^」 ( ゚д゚ )…
https://w.atwiki.jp/mking/pages/505.html
HAPPYBIRTHDAY HAPPYBIRTHDAY系 入手方法 管理人様のアンケートに答える。 前の世代の武器 現世代 次の世代の武器 なし HAPPYBIRTHDAY HAPPYBIRTHDAY(u) 2007年9月6日の管理人様の誕生日を記念して、導入された武器。 導入前の8月12日に開始された、EBSについてのアンケートに答えるともれなく貰えるとしていたが、 改造が間に合わなかったとして、効果無しでの配布となった。 その後、約1ヵ月後の10月4日に効果についての詳細が発表され、 ランクアップさせて、世代を経るごとに、効果が増えていくものとなった。
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/655.html
Happy Birthday~千早編~ 「CM明けまーす! 5、4、3、2……」 カウントダウンが終わり、ブース内に穏やかな音楽が流れ始める。マイクの前に座る千早が少し緊張しながら DJの質問に答えていた。 今日の仕事はラジオのゲストだ。もちろん音楽関係の仕事なのだが、この番組のDJは音楽以外の話題も積極 的に振ってくるので千早にとっては難しい仕事かとシンは考えていたのだが…… 「へぇ……」 ブースの片隅で小さく感嘆の声を上げる。ラジオを滞りなく進み、話題もそれなりに弾んでいた。以前の千早か らは想像できない姿だった。 ――秋スペあたりからだったか? こんな雰囲気になったのは。 千早と会ってすぐの頃を思い出してシンは苦笑する。あの頃は共通の話題もなく、移動の間はずっと沈黙が 続いていた。その他にもなんとかテンションを上げようと試みても上手くいかなかったり、逆に少しでもしくじれば 滑り落ちるように落ちていく一方だったり…… ――あ、なんか涙出てきた。 悲しいわけじゃない、今日まで歩んできた苦難の日々――主にシンが被っていることだが――を思い出して 懐かしい涙が出てきただけだと自分に言い聞かせてシンは膝を着きそうになる自分をなんとか留まらせた。 「ってあれ、電話だ」 微細な震動を繰り返す携帯電話を取り出す。発信者の名前を確認し、シンはディレクターに許可を取ってブースの外に出て通話ボタンを押した。 「はい」 『もしもしシン? 今大丈夫?』 「少しくらいなら大丈夫です。どうかしたんですか、律子さん」 珍しいな、と胸中で呟きながらシンは話を聞くことにした。事務員も兼任している律子は765プロのスケジュー ルも常に把握している。それこそプロデューサーよりもプロデューサーらしく、である。その律子が仕事の最中に こうして電話をかけてくることは非常に稀、というよりもシンにとっては初めての出来事だった。 『ちょっとね。あ、近くに千早いる?』 「俺がブースを出たんでここにはいませんけど……千早に用ですか?」 『ううん、違うの』と前置きして一呼吸間が空く。 『……実はね、少し準備に手間取っちゃって。ほら、今日はみんなほとんど出払っちゃってるから』 ああ、とシンは相槌を打つ。もうすぐ二月も終わり、季節の変わり目であるこの頃は多方面で仕事が増えてくる 時期だった。あずさと美希はグラビア、雪歩はCM、春香と真は新曲のレコーディング、千早もこの後に今度出す CDに使うジャケットの撮影を控えているのだ。 『それでできれば帰ってくるのを遅らせてほしいのよ。1時間……最低でも30分くらい』 「はぁ、まぁそれくらいなら大丈夫だと思いますけど」 写真撮影を行う場所はシンも千早もあまり縁のない場所である。少し辺りを見て回るくらいなら千早も問題ない はずだ。 だが、それ以前の問題があった。 「でもいったい何の準備してるんです? なんか千早には伏せてるみたいですけど」 ……しばらくの間、沈黙が続いた。電話越しに膨れ上がった異様な気配にシンがたじろいでいると、感情を 押し殺したような声で律子が語りかけた。 『……シン、今日が何の日か知ってるかしら?』 「きょ、今日でありますか?」 『そう、今日。2月25日』 シンの背中に冷汗が滲んだ。もし間違えたら命はないかもしれない……そんな予感すらあった。 「え、えーと……2月25日、ですよね?」 返事すら返ってこなかった。答え以外を聞く気は皆無ということを悟ってシンをさらなる焦りが襲う。 ―― 2月25日、節分もバレンタインもとっくに終わったし。じゃあいったい何が? 何があるっていうんだ!? 焦りと未知の恐怖が頂点に達したとき、シンの頭の中で何かが弾けた。 ――見えた! 「世界人口が65億人に達した日!」 『全然違うわよ!』 「え? じゃあ戦闘機のF-1がロールアウトした日?」 『それも違う!』 「えーと、ルノワールの誕生日」 『微妙に近づいたけどまだ違う!』 その後いくつか頭に浮かんだことを端から言ってみたシンだったが、数撃ちゃ当たるなどという甘い考えが通じ るはずもなく、 「…………えと、すいません分かりません」 心の中で白旗を振った。 『まったく、むしろそこまで別の答えを出せたことに驚きを通り越して呆れるわ』 「それで、答えはなんでございましょうか?」 『誕生日よ! 千早の誕生日!』 ――千早の、誕生日? そう言われてシンは頭の中の引き出しから千早のプロフィールを引っ張り出す。それまでの苦労がなんだった のかというほどにあっさりと答えに行き着いた。 「あー……」 『あー、じゃないわよ! その様子だとプレゼントも用意してないでしょ?』 当然のことだった。今気付いたことの準備などしているわけがない。 この様子だと他のみんなもプレゼントは用意してるだろう。プロデューサーも適当なようでこういうことに対しては 気が回るタイプである。 つまり、現状でプレゼントがないのはシンだけという可能性が高いということに…… 「どどどどどど、どうすればいいでしょうか律子さん!?」 『あぁもう、私に聞かないでよ。こっちはこっちでパーティーの準備でいっぱいいっぱいなんだから』 はぁ、と深い溜息をつき、気を取り直して律子は提案する。 『とりあえず、帰り際にでも何か買ってあげたら?』 「でもそれだと千早にバレバレな……」 『そこはもう諦めなさい。何も用意してないより正直に話して千早が欲しいものを買ってあげるほうがよっぽどいいわ』 ……確かに、今の状況ではシンが取れるベストの選択肢はそれしかない。特に千早を相手に間に合わせの プレゼントを急いで用意しても逆効果にしかならないだろう。 「分かりました。それで行ってみます」 『よろしい。あ、ちゃんと時間は伸ばしなさいよ。早すぎず遅すぎずにね』 微妙に難しい注文を残し、律子は電話を切った。 「プレゼントか、どうすりゃいいんだよ……」 天井を仰ぎ、シンは途方もない難題を叩きつけられたように嘆いた。 ラジオの収録、そしてジャケット撮影も滞りなく終わり、シンは早速千早を誘うことにしたのだが…… 「街を? でも事務所に戻って報告しないと」 「あぁ、それならもう俺が済ませたから」 「そうなの? だけどたしか今日新曲のサンプルが届くはずだから、すぐにでも確認をしたいのだけど」 千早は早く事務所に戻りたいようだった。千早の性格を考えれば当然だろうが、それではマズイとシンの頭の 中で警鐘が鳴り続ける。 ――このままじゃプレゼントも用意できずにパーティーの準備も中途半端の事務所に戻ることに……もし、そう なったら、 あーら、頼まれ事も満足にこなせない凡俗なマネージャー殿じゃないですか。 ――あ、あの……律子さん? もしかして怒ってらっしゃいますでしょうか? い~え~? ただちょ~っと何もかも吹き飛ばしたい気持ちになっただけ。 ――ってやっぱり怒ってるんだろ!? いえ怒ってるであらせられてるんじゃないでございましょうか!? うふふ、何を言ってるのか分からなーい♪ ――何キャラぶっ壊してるんですか!? げっ、そのメイド服はいつぞやの……! 石焼鍋にする? 爪剥ぎ機にする? それともあっさりス・パ・ス(ショットガン)? ――ノォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!! 死ぬる、そんな未来がシンには見えた。 「ま、まぁそれも後でいいじゃないか。それよりぐるっと街を周ってみよう、そりゃあもう一時間くらいたっぷりと!」 「はぁ……でも、」 「だ~! でもじゃない! とにかく俺に誕生日を祝福させてくれ!」 「え?」 …………………… 長い、実に長い沈黙が続いた。 シンは叫んだ恰好のまま、千早は驚いた表情のままで固まっている。 そして数分が経過し、 「って言っちまってどうするよ俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」 シンがその場に崩れ落ちた。 「うぉぉぉぉぉぉ! こうなったら埋まる! 穴掘って埋まってやる! 誰かア○グ持ってこい! ア○ガイもいいけど今回は不許可!」 「ちょ、ちょっと! 雪歩じゃないんだから」 「ゴメン千早、ちょっとそこまでマントル抜けてブラジルまで行ってくる。生きて帰ってこれたら本場のコーヒー豆でも……」 「落ち着きなさい!」 「はい」 よく透る声に叱咤されビシッ、とシンが立ち上がった。しかしお互い何が起こったのか分からない様子でキョトン とした顔になる。 「ご、ごめんさなさい! つい叫んでしまって」 「いや、こっちも取り乱して……その、ごめん」 気まずい雰囲気に二人揃って視線を逸らす。周囲からの視線も集まっていたのだが、「なんだ765プロか」 「765プロならしょうがないな」となぜか皆納得して去っていった。 「でも、別に私は誕生日なんて気にしてないから。この年齢になればはしゃぐことでもないと思うし」 ただの記念日でしょう? と言う千早にシンはわずかに眉根を寄せた。 「……分かった、じゃあ俺は千早の誕生日プレゼントを選びたいんで付き合ってくれ」 もはやなりふり構わず本音を告げるシンに、千早は呆れた顔をしながらも微笑んでいた。 「そういうことなら、少しだけ」 「よし、じゃあ行くか!」 こうして、紆余曲折を経ながらも千早のプレゼント選びが始まった。 街にはブティック店が多く、ここでならプレゼントも早く見つかるかもしれないと考えていたシンだったが、どこを 見ても千早は特にこれといった顔を見せず、かれこれ一時間は探し回っているのだが結果はどこもハズレだった。 「突然何か買ってくれると言われても……物とかってそんなに欲しいというわけでもないし」 「遠慮はいらないからな。もう煮るなり焼くなり好きにしてくれ」 「それは意味が違うような……」 そんな会話をしていると、貴金属店の前で千早の足が止まった。 「指輪か、それがいいのか?」 「あ……べ、別にそういうわけじゃないけど」 わずかながら頬を染めて俯く千早を見てシンは少しだけ考え込む。 ――値段は……さっき引き落とした分と手持ちを足してギリギリ足りるくらいか。 「じゃあこれにするか。入ろう」 「えっ? ちょ、ちょっと待って!」 女性に指輪を贈るということに思うことがないのか、さっさと店の中に入ろうとするシンと慌ててその呼び止める 千早、傍から見れば奇妙な二人組である。 「? 欲しくないのか?」 「欲しくない、と言えば嘘になるけど…」 まだ渋った表情を見せる千早に向き直り、シンは先ほどから引っかかっていたことを問いかける。 「……なぁ千早、本当に誕生日はただの記念日だって思ってるか?」 「え?」 呆気に取られる千早に、シンは諭すような声で語りかける。 「俺はあまりこういう経験なかったし、そう興味があったわけでもないけど……誕生日ってさ、みんなで祝ったり するものなんじゃないか?」 「みんなで?」 「そう、今日までに出会えて親しくなった人たちとさ」 シンはこれまでの十数年でそう多くはないが出会いと別れを繰り返してきた。 家族や仲間、もう二度と会えなくなったかけがえのない人々。この平穏な世界で過ごすようになり、自身の中で その存在がどれほど大切なものであったのかをシンは思い知ってた。 ――だからこそ、今度こそ蔑ろにしないために、 「俺は、千早の誕生日を祝福したいんだ。こっちで親しくなった仲間として」 「…………」 千早は、唖然としていた。変な奴だと思われただろうか? そんな不安に襲われてシンは誤魔化すように視線 を外す。 「ってことだから、遠慮なんかしなくていいぞ? むしろされると俺が困る」 またも始まった沈黙は、しかしすぐに破られた。 「――ふふっ」 「……笑うなよ、恥ずかしくなってくる」 そう言いながらシンは千早の方を見直して、息を呑んだ。 千早は、少しだけ潤んだ瞳のまま微笑んでいた。 「そういうことなら、喜んで」 ……かくして、シンに課せられた任務は無事完遂された。 事務所に戻る途中、「これ、みんなに見せても?」と聞いてきた千早に、シンは素っ気無く「やめてくれ」と答えた。 「今さらだけどさ、なんか恥ずかしくなってきた」 このシン、基本的に鈍感である。 「わ、私も少し……一人でいるときだけ着けることにするわ」 二人の間で妙にぎこちない空気が続く。そろそろ事務所が見えてくる頃に、千早がポツリと言葉を漏らした。 「今まで両親のこともあったから、誕生日ってどういうものなのかっていうことを忘れていたんだと思う」 シンは思い出す。8年前、千早の弟が事故で亡くなって家族がバラバラになったという話。 ――もしかして千早は、そのときから誕生日に祝福されることはなかったのか? 「でも思い出したの。弟が生きていた頃は本当にみんな楽しそうに、歌も歌ったり……」 千早の顔は嬉しそうで、すぐに崩れそうな儚い微笑だった 「……今年からは、違うだろ」 「そうね、もう父も母も別れたから、私は本当に一人……」 「そうじゃない」 シンは千早の孤独を否定する。その目にはっきりと、千早を必要としている人たちが待つ場所を見据えながら。 「シン……?」 「なぁ千早。馬鹿げたことを言うかもしれないけど、最後まで聞いてくれ」 深く息を吸い、ありったけの決意を込めて告げる。 「これからどんなことがあっても、俺が守るから。みんな守ってみせるから」 ――今度こそ、絶対に。 そう胸の中で付け足して自身にも誓う。今までの後悔を繰り返さないためにも、今までの悲しみを繰り返させな いためにも、と。 「そ、それってどういう……?」 「さぁ、着いたな。千早、悪いけどドア開けてくれないか?」 突然の告白と要求に困惑しながらも、千早は事務所の扉に手をかける。 ――千早、どんな顔するかな? なんにせよ、千早もすぐに分かるだろうとシンは思った。 けっして一人ではないということ、かけがえのない人たちがいるということに。 ……ゆっくりとドアが開く。そして、 ――千早、誕生日おめでとう! 祝福の言葉と共に、クラッカーが弾ける音が事務所に響き渡った。 メリーへ戻る Happy Birthday~春香編~へ進む 目次へ
https://w.atwiki.jp/kayee00/pages/16.html
もうすぐ旦那さまのお誕生日です♪ 最近、仕事がとっても忙しくて、朝早く夜遅いって生活が続いています。 朝は家で食事しないので、下手すると顔を合わせる時間もぐっと減った気がしています。 そんな忙しい時期だからこそ家でのんびりとお祝いをしてあげたいなって思っています。 で、プレゼントよりなによりも大事なのが 松坂牛なんです! お肉ダイスキくんなんで、こんな時こそいいお肉食べさせてあげたいし♪ ってことで、こっそりとサプライズパーティーを仕掛けるべく 一人計画を立てていくことにしました。 入念に下調べして、今回はモレがないように完璧にしたいなって思っています。 こういうのってなんでワクワク楽しいんでしょう? 彼の顔見ながら、ちょっとにんまりしちゃったり あまりに極端だとばれてしまうので、上手に隠さなくっちゃとは思うのですが この隠し事をするっていうのがまた楽しくなってきちゃって(笑) 喜んでくれるといいなぁって思っています。 そうそう、気付けばもう梅雨なんですね。 この季節は洗濯物とかお部屋のお掃除にも気を使ってしまって大変なんですよね。 部屋の中がじめっとしてしまわないように除湿がんばらなくっちゃ・・・ カビなんて見つけちゃったら大ショックですからね。
https://w.atwiki.jp/seiyu-coversong/pages/718.html
原曲・杏子 アニメ映画「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」ED曲。 【登録タグ 1997年の楽曲 J-POP アニソン 名探偵コナン 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 映画主題歌 杏子】 カバーした声優 桑谷夏子
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5781.html